
南国白浜に伝説の場所、浜っ子がありました。
ある夏の出来事です。
ママ?は言いました「昔は世界のシラハマだったのよ。」
『餃子とビール下さい。』

昔は酒を酌み交わす人もあり、白い夏の時間がどれだけ過ぎたのでしょう。

ママは言う「昔は世界のシラハマだったのよ。」
『餃子とビール下さい!』

僕の前にようやくビールが。
見渡すと使いかけの数本の醤油のボトルがいろんなところに。
鳴き疲れて動かない蝉も。
どれだけの人が潮風のようなしょっぱい瞬間を過ごしたのか。
この場所の壁には文字として、その瞬間が刻まれていました。
ママは言う「昔は世界のシラハマだったのよ。」
『ママ、餃子下さい!』

陽焼けした僕の前に半焼けの餃子が来た頃には2本目のビールが。
ママは言う「世界のシラハマだったの。」
そして、ママは言う「ラーメンはいいの?」
『ええ、じゃあ、下さい。』

潮風のようにしょっぱい中華そばが出来た頃、浜っ子は白浜のハマカゼと共に水平線の彼方のもっと向こうに消えたという。
それは夏の午後に入り江から吹く「シラハマの浜風」だけが知ってるそうです…。
ママは言った。「世界の白浜なのよ…」

今年の夏ももうすぐそこまで来ています。(SB1)
Legend Of SHIRAHAMA "Hamakko" by SpiceBrothers#1
