”香辛兄弟スコープ”

ー龍次朗シリーズ第2作ー
大阪、新世界。
「ガヤガヤガヤ〜」

『私、生まれも育ちも大阪釜ヶ崎です。
飲食店で色気をつかい
姓は松下、名は龍次朗。
人呼んでサボテンの龍(たつ)発しします。』
さてさて、愛犬”ヒロアキ”を残し土佐を後にしました龍次朗はとりあえず故郷の釜ヶ崎に戻って参りました。心の中に何か忘れ物があったようです。

いったいそれが何だったのか思い出している龍次朗です。

高知で土佐のスケコマシと名を馳せた龍次朗のことですから、女のことには間違いは無いのですが...。
龍次朗『男のケツか、いらんわっ!』

奥の眼鏡の男「かっこええな〜あの男。惚れたで!」
飲食店ではいつも当たり前にオトコにモテる龍次朗であります。

龍次朗『そやそや思い出したわ。俺の大好きなサクラちゃんや!どこにおるんやろ?ちょっと連れのタコちゃんに電話してきいてみたろか。』

龍次朗『いっぱい店の名前言いよったな〜。タコのおっさん!何処に居るかは俺のセンス次第ちゅう訳か。にーちゃんお勘定してや〜!』

龍次朗『ここはおらんかったな〜。また串カツ食わされたやんか!ほんまにっ。』

龍次朗『よっしゃ、ここちゃうか?サクラちゃんは。俺はヒロアキちゅう土佐犬飼ってたぐらいやから嗅覚は効くで。』

龍次朗『おった〜。多分、カウンター中の娘の後ろ姿はサクラちゃんやで!?』
カウンター奥のおやじ「やっぱりこの男、かっちょええなぁ〜。惚れたよ!」
さてさて本当にその後ろ姿は「故郷の心の忘れ物”サクラちゃん”」なんでしょうか?帰郷した龍次朗の心にサボテンの花は咲くのですかね。それは次回の講釈で...
ー続くー
出演:龍次朗(りゅうじろう)=テリー松下
眼鏡の男=佐野ジロー
カウンター奥のおやじ=酒の穴の常連さん
監督 脚本 SB1
撮影 SB1 ☆T
協力 ☆Tsutsumi 横綱、花道、酒の穴(新世界)
「恋する龍次朗〜帰郷〜,INC.」
© spicebrothers movie 2009